2011年3月19日土曜日

Firefox 4 RC 2 公開!

Windows 7での実行例。
アドオンやテーマを適用済み。
2011/03/22追記:正式版リリース!(紹介記事)
アドオンによる自分好みにカスタマイズが可能なブラウザ、Firefox
その次期バージョンとなるFirefox 4.0のリリースを目前に控え、リリース候補版が公開されました


Firefoxはメジャーアップデートによって毎回別物へと進化しています。
今回は互換性を保ちつつ、安定性とパフォーマンスを高めたものとなっているようです。
各OSとマッチしたスタイリッシュな外観で、自分好みのアドオンを駆使し、高速なブラウジングが楽しめます。


二度目のリリース候補版となるRC 2ではRC 1に加え、不正なHTTPS証明書のブラックリストの更新と、ローカライズの83言語への拡張が行われました。


レンダリングエンジンのGeckoも、Firefox 4.0と共にGecko 2.0へとメジャーアップデート。
HTML5やCSS3などのWeb標準規格に対応した、高速な描画が可能になりました。
特にHTML5への準拠率は素晴らしく、ファイルのドラッグドロップやフォーム関連などの便利な機能がたくさん使えます。


Javascriptエンジンは、コアとなるSpiderMonkeyに、Nanojitを利用した高速なトレースタイプのTraceMonkey、Nitroを利用した広域なメソッドタイプのJaegerMonkeyを組み合わせて使用。
世界初のJavascriptエンジンの名に恥じぬ出来であるとともに、Apple WebKitのNitroの流れをも汲む最強のJavascriptエンジン群であるといえます。
β版ではChromeやSafariなどのWebKit系ブラウザに勝てなかった処理速度も、RC版の現在では対等に戦えるだけの力を有しています。


また、他のブラウザで実装された新機能がFirefoxでも使えるようになりました。
動画再生や描画へのGPU支援、ベクター画像形式のSVG、フリーの動画形式のWebM、3Dグラフィックを描画するWebGL、プラグインを独立に実行、Webアプリをfaviconのみ表示するアプリケーションタブ……etc。
○○がないからFirefoxは使えない!なんてことはもう無いでしょう。
もちろん、プライバシー保護関連などの独自の機能だって盛り沢山です。
大人気アドオン DownThemAll!


アドオンもこれまでのものが大体使えます。
一部仕様変更によって使えなくなっているものもありますが、アドオン開発者たちによるFirefox 4.0への対応もかなり進んでいます。
アドオンのFirefox 4.0での動作に不具合があれば、すぐに開発者に連絡しましょう。きっとすぐに対応してくれるはずです。
更に、新規格のアドオンJetPackが搭載され、対応アドオンなら再起動不要で適用できます。


そして、今回ユーザーにとって一番違いが体感できるのはUIの大幅な変更です。
Google Chromeが切り開き、Opera, Internet Explorerが踏襲していった新時代のブラウザのUIがFirefox 4.0でも踏襲されています。
ボタンは最小限に抑え、タブのは最上部に配置し、タブはドラッグドロップで移動可能に。
メニューバーはFirefoxボタンへ集約し、ステータスバーは必要なときのみ半透明で表示されます。
美しいブラウザで楽しいブラウジングが可能となっています。


そして、実行するOSに合わせたデザイン・機能が利用できます。
たとえばWindows 7ならばマルチタッチやジャンプリストに対応し、メニューバー周りはAeroの透明感が適用されます。
Ubuntu 11.04に搭載されるコミュニティによるビルドでは、Unityに合わせた独自のデザインが提供されるようです。


その他、設定管理も充実しています。
各端末間でプロファイルを同期するFirefox Syncを搭載したり、アドオンの管理画面が大幅に進化し、タブ内で開かれるようになったりしています。
細かい部分での変化もたくさん見受けられ、別物であるかのような進化具合です。

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