その次期バージョンとなるFirefox 7の正式版がリリースされました。
Windows, Mac OS X, Linuxに対応し、公式サイトからダウンロードできます。
新機能
- Mozilla Gecko 7 エンジンを搭載。
- 起動の高速化 (Windows/Linux版のみ) 必要なライブラリを先読みしておくことで最大で2倍高速化しました。
- 特定の利用シーンでのメモリ使用量を大幅に削減 MemShrinkプロジェクトにより、従来よりメモリ使用量が最大50%軽減されました。"about:memory"からメモリ使用状態の確認・メモリの開放ができます。
- JavaScriptエンジンを最適化。 オブジェクトの使用方法やガベージコレクションの改良が行われ、タブを多数開いていたり長時間使用している場合のメモリ使用量が削減されました。
- フォントレンダリングの改良。 より鮮明でシャープな描画になりました。
- "Canvas"要素アニメーションのレンダリングレイヤに、Direct2Dを利用した"Azure"を採用。(Windows 7版) 従来の"Cairo"APIよりも劇的にパフォーマンスが向上しており、今後の最適化によって更に高速化する見込みです。
- Firefox Syncの高速化。 ブックマークとパスワードを瞬時に同期できます。
- アドレスバーから"http://"や末尾の"/"の表記を省略。 Chromeをインスパイアした形となっています。ちなみにOperaでは"https://"も非表示になる代わりに鍵アイコンが表示されます。
- CSS3のText-Overflow: ellipsis要素をサポート。 テキストが表示領域に入りきらない場合"…”を表示させることができます。
- Web Timingに対応。 Web ページのパフォーマンスを分析することで、ページ作成者がサイトをより改善しやすくなりました。
- MathML への対応を強化。
- 最新版のWebSocket 8をサポート。 Chromeに遅れずしっかり追随していますね。
- 今後のバージョンを改善するためにパフォーマンスデータを Mozilla へ送信するオプトインの仕組みを追加。
- Web コンソールの強化。 開発者向けの機能を充実させることによってChromeとの差別化を図っていますね。
- いくつかの安定性に関わる問題の修正。
- いくつかのセキュリティ問題の修正。
このバージョンはとても出来がいいと思います。
例えば、対IE9への牽制としてDirect2Dを用いたGPU支援に部分的ですがAzureによって対応しました。
またFirebug開発者の移籍したChromeへの牽制として、Firefox 6からですがWeb開発系ツールがとても充実してきていますよね。
そして最大の難点ですが、起動の遅さとメモリのバカ食いも抑えられました。
これはFirefox 8では更に改善されているため、今後もより快適になっていくでしょう。
また、このバージョンが恐らくUbuntu 11.10 Oneiric Ocelotの標準のブラウザとして採用されるバージョンです。
もちろん、その後もリポジトリから更新が提供され続けます。
非対応とされてしまうアドオンは、Add-on Compatibility Reporterを使用して対応状況を確認・送信し、開発に貢献してください。
導入方法(Ubuntu標準のものをアップデートする方法)
Ubuntu 11.04をご利用の方は、自動で標準のFirefox 4がアップデートされます。
10.04や10.10をご利用の方は、Firefox 4以降を導入してあれば自動でFirefox 7へ更新されます。
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