画像は旧Verのものです。 |
FroyoのIDEOSは完全に時代遅れになったかといえば、そうではありません。
CyanogenMod 7.2とは、Android 2.3.7 Gingerbreadをベースとした巨大カスタムROMプロジェクトです。
Androidに不満を持つ人々がどんどんソースコードレベルで改良点を書き換えているもので、公式とは比べ物にならないくらい使いやすく、設定項目も豊富です。
もともとSony Ericsson, HTC, SAMSUNGなどの有名端末向けのプロジェクトですが、有志がIDEOS向けにもビルドしてくれています。
なお、私がこれを改悪しているプロジェクト、"LFGideos GB"もご覧ください。
2012/03/28追記:CyanogenMod 7.2 RC1+ for Huawei U8150が公開されました。(→移転先の記事)
特徴
Android 2.3.7 Gingerbreadベース。- テキスト選択が簡単になりました。
- 黒基調の落ち着いたテーマとなりました。
- アプリケーションの管理が強化されました。
- その他多数の更新があります。
- CyanogenMod 7.2 RC0ベース。
- 世界各国の様々なAPNが登録されている。 国内だとdocomoとSoftBankのAPNが複数登録されています。
- 通知領域からWiFiやGPSなどの設定を変更できる。
- ロック画面を自由に選択できる。
- Google Public DNSを利用している。
- Google Appsが標準同梱されていない。 マーケットからインストールできないものはClockworkMod Recoveryから、マーケットからインストールできるものはGoogle アカウントのセットアップを行った時点で導入可能です。
- その他多数のカスタマイズが可能。
- 動作速度はFUSIONideosと同程度。
- バッテリーの減りはFUSIONideosより少し多い程度。
問題点
元々IDEOS向けではなく、ソースコードのみ公開されているCyanogenModを無理矢理移植したものなので、いくつか注意点があります。
- adbやDDMSのような開発デバッグツールで、シリアル番号が"????????????"と表示されてしまう。(WiFiのMACアドレス問題にも関連) 実害はありません。
- WiFiのMACアドレスが読み込まれない。 現在は静的に設定されています。
- FMラジオが動作しない。 おそらく修正されることはないとされています。
- バッテリーの消費が少し多い 場合によってはとても多くなってしまいます。
- CPU周波数のオーバークロックがU8150の標準カーネルに比べて不安定。 U8160のカーネルソースを使用しているためです。
- カメラが2メガピクセル以上で撮影できない。 ハードウェア的に2メガピクセルが上限だという説があります。
- カーネルは2.6.32.9のまま。 一部クローズドなチップが存在するため、カーネルは更新されていません。
- 最新のOSを使用することができる。 これが最大のメリットです。Android 2.3.x Gingerbreadの全機能を惜しみなく使うことができます。
- CyanogenModの独自機能を使うことができる。 通知領域から設定トグルなど便利な機能が豊富にそろっています。
- 今年の新機種の人に劣等感を抱かずに済む。 Galaxy Nexusを除けば国内最新です。2011/11/23現在ではGalaxy Nexusも販売されていないのでドヤ顔しましょう。
導入方法
導入時に/dataは初期化されませんが、初期化が必要なのでTitanium Backupなどで事前にバックアップを取っておきましょう。
- 過去記事を参考に、ROM ManagerよりClockworkMod Recovereyを導入します。 導入済みの場合はスルー。
- フォーラムからアップデータをダウンロードし、microSDカードへ書き込みます。
- CyanogenMod WikiからGAppsをダウンロードし、microSDカードへ書き込みます。
- ClockworkMod Recoveryを開きます。
- "wipe data/factory reset"にて、/dataを初期化します。 CyanogenMod 7.xからのアップデートだと実行しなくても動きますが、バグが残る可能性があるので推奨します。
- "mounts and storage" → "format /system"にて、/systemを初期化します。
- "install zip from sdcard"→"choose zip from sdcard"にて、転送した"update-cm-7.2-RC0-20120208-U8150.zip"を選択し、決定します。 導入には少し時間がかかるので紅茶でも淹れて待ちましょう。
- "install zip from sdcard"→"choose zip from sdcard"にて、転送した"gapps-gb-20110828-signed.zip"を選択し、決定します。 導入には少し時間がかかるので紅茶でも淹れて待ちましょう。
- 終了したら、"reboot system now"で再起動します。 初回起動にはとても時間がかかるので先程の紅茶でも飲んで優雅に待ちましょう。
貴重なレビュー有り難うございます。
返信削除当方の環境ではgapps-gb-20110828-signed.zipでエラーとなって、その後、マーケットがインストール出来ないため、アプリが追加できなくなってしまいます。
その他の面では以前と比べWiFiなどのバグもなくなり使いやすくなっていますね。
ケニアにて購入した同機にインストールすると、やはりマーケットが表示されませんでした。
返信削除http://matrixrewriter.com/から、Titanium Backupのapkを落としてきてインストール、マーケットを確認すると、インストールされていることになっています。これを一度、強制的にアンインストール→ROM焼き前に使っていた、FUSIONideos同梱のマーケットを復元してやると、マーケット利用できるようになりました。ちなみに、Youtubeも同様にインストール済みなのに表示されていなかったので、アンインストール→マーケットから改めてインストールしました。
話は変わりますが…、購入時使えていたWiFiが、2週間ほどして突然利用不能(オンにしようとしてもエラーを吐くよう)になりました、これってハード側の問題だろうか…。
>>シマウマいっぱい様
返信削除Gingerbreadでは、マーケットとYouTubeはGoogle アカウントを登録するまで表示されません。
Froyoとの変更点として書いたほうがよかったでしょうか?
WiFiについてはわかりません。