初リリースから丁度7年目ですね。
Windows 8(仮称)よりも前からARMに対応しているUbuntuですが、近くタブレット・スマートフォン・スマートカー(車載器)に進出するようです。
32bit版を利用したい方はUbuntu Japanese Teamによる、Ubuntu Japanese Remixをどうぞ。
64bit版にしてもほぼメリットはありませんが、今回は一応Japanese Remixも出す予定のようです。
また、今回は公式派生のKubuntuやXubuntuに加え、Lubuntuが追加されました。
LXDEを用いたとても軽い環境を好む方は是非どうぞ。
さて、今回最大の特徴はGNOME 2.xからの脱却です。
GNOME 3.1を採用し、それをベースとした新Unityを搭載しています。
そのため、以前とは使い勝手がかなり変わっているので注意してください。
体感できる更新点
- インストール時にWebカメラで自分の顔を撮影する機能を搭載。
- ログイン画面にGDMではなくLightDMを採用。 Unity Greeterというテーマによる美しいログイン画面が採用されました。
- Unityを一新。 半透明の洗練されたデザインへとなりました。
- Dashメニューが、Unity ランチャーから起動し、アプリケーション、場所、音楽などのレンズを切り替えて使うように。 パッケージの追加によってGwibberレンズなどを追加できます。
- 電源にバッテリー残り時間を表示などとインジケータに多数の改良。
- MeMenuとMesseging Menuを統合。
- オーバーレイスクロールバーのデザインの変更。
- カスタマイズ幅の増強により細かなチューニングが可能に。
- 各アプリでクイックリストやバッジなどが活用されるように。 ファイルの移動の進捗状況がわかるようになり、Windows 7のような感じになりました。
- Alt + Tabのアプリケーションスイッチャーのデザインを変更。 アイコンのみが並び、上下キーでウィンドウのサムネイルが表示可能です。
- フォールバック先にCompizベースのUnity-2dを採用。
- Ubuntu Lightテーマ(Ambiance/Radiance)を若干修正。
- Ubuntuソフトウェアセンターの一新。 Mac OS XのApp Storeより古くからありますが、こちらも現代的なデザインになりました。
- Ubuntuフォントに等幅体のMonospaceを追加。 さっそく端末のフォントとして使用されています。
- モーダルダイアログを採用。
- 新しい壁紙を採用。
主要アプリのアップデート・置換
- Déjà Dup バックアップ ツール, Thunderbirdを搭載。
- Evolution, PiTiVi 動画エディタ, Tomboy メモ, 設定エディタ, Synaptic パッケージマネージャを削除。
- Firefox 7.0.1, LibreOffice 3.4.3, Banshee 2.2.0, Gwibber 3.2.0などへ標準アプリを更新。
システムのアップデート
- Linux カーネル 3.0.4 ベースのUbuntu カーネル 3.0.0-12
- Upstart 1.3
- X.org Server 1.14
- GNOME 3.2.0
- Unity 4.22.0
その他の変更点
- ISOファイルをそのままddで焼いたUSBメモリでもブート可能に。
- GNOME Shellも利用可能。 他のLinuxで使われている本家GNOMEもちゃんと利用可能です。
- Multiarchサポートにより64bit環境がさらに便利に。
- Ubuntu OneがWindowsやiOS/Androidに対応し、Dropboxのように様々なプラットフォームと同期可能に。 もちろんそれだけならDropboxを使ってしまってもいいんですけどね。
詳しい日本語のリリースノートはコチラです。
また、Unityの使い方はUbuntu Japanese Wikiの"Ubuntu Tips/デスクトップ環境/Unityを使うには"をお読みください。
みなさんも是非使ってみましょう!
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