HTC Desire HDのようなハイスペックモデルではGingerbreadへの更新が提供されましたが、IDEOSにはありませんでしたよね。
厳密には、Android 2.3.4 Gingerbreadのソースコードをベースに、開発者目線で有志によって書きなおされたCyanogenMod 7.1.0 RC0がベースとなっています。
これは高いカスタマイズ性と使いやすさから定評のあるROMで、通常は変更できないシステムの設定を編集できるようになっていたり、通知領域から電源管理ウィジェットのようなことを直接行えたり、と魅力的な機能が揃っています。
このGingermanは、CyanogenMod 7.1.0 RC0をIDEOS向けにコンパイルしたものなのです。
特徴
- CyanogenMod 7.1.0 RC0ベース。 更に元を辿るとAndroid 2.3.4 Gingerbreadベースです。
- 動作速度はFUSIONideosと同程度。
- バッテリーの減りはFUSIONideosより少し多い程度。
問題点
元々IDEOS向けではなく、ソースコードのみ公開されているCyanogenModを無理矢理移植したものなので、いくつか注意点があります。
- FUSIONideosの方が圧倒的にカッコイイ これに尽きます(笑)
- カーネルは2.6.32.9のまま。 一部クローズドなチップが存在するため、カーネルは更新されません。
- バーチャルハードキーのタッチフィードバックが動作せず。 戻る・メニュー・ホーム・検索の各キーやソフトウェアキーボードを押したときにバイブレーションが振動しません。
- 700MHz以上にオーバークロックできるカーネルではマルチタッチが使用不可能。 逆に言えば、698MHzまででいいのならばマルチタッチは可能です。
- OSの至る所がQVGA前提ではない。 電話・ロック画面・USB接続画面・音楽など、様々なアプリで文字が重なってしまったりボタンが押しにくかったりする。
- Wi-Fi 接続時のMAC Addressが同じになってしまうバグがある。
- Google Appsが標準同梱されていない。 マーケットからインストールできないものはClockworkMod Recoveryから、マーケットからインストールできるものはセットアップ画面でGoogle アカウントの設定を行った時点で導入可能。
- 初心者には推薦できないが、頑張れば常用できるレベル。 オススメしたらコメント欄が荒れますね(笑)
- 最新のOSを使用することができ、今年の新機種の人に劣等感を抱かずに済む。 今更2.2.1 Froyoへの更新が提供されたREGZA Phoneなどを見下すことができ…………ませんね。
導入方法(マルチタッチ対応カーネルを使用する場合)
導入時に/dataが初期化されるため、Titanium Backupなどで事前にバックアップを取っておきましょう。
- 同時公開記事を参考に、ROM ManagerよりClockworkMod Recovereyを導入します。
- ROM Managerを起動し、"ROMをダウンロード"→"Ideos Dev Team"→"Gingerman"を進み、ダウンロードを選択します。
- 普通のカーネル・マルチタッチ対応カーネル・700MHz以上対応カーネルから好きなカーネルを選択します。 ダウンロードには少し時間がかかるので紅茶でも淹れて待ちましょう。
- インストールを実行すると自動で再起動→リカバリ起動→導入→再起動が行われ、Gingermanが起動します。 初回起動にはとても時間がかかるので先程の紅茶でも飲んで優雅に待ちましょう。
導入方法(Google Appsを導入する場合)
- ROM Managerを起動し、"ROMをダウンロード"→"Google Apps"と進み、最新版を選択し、ダウンロードを選択します。
- 自動で再起動→リカバリ起動→導入→再起動が行われ、導入が完了します。
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